歌詞の紹介
《忍ぶ恋路》
《忍ぶ恋路》 本調子
本調子〽忍ぶ恋路はさて儚さよ合 今度逢ふのが 命がけ よごす涙と白粉の その顔隠す 無理な酒
この歌詞は、人目を忍んで思い合う恋の、切なさと深い情をうたった一節
「今度逢ふのが命がけ」とあるように、ふたりの逢瀬には大きな覚悟がにじむ。涙で化粧が乱れ、白粉でも隠しきれないほどの思いがあふれている様子からは、恋の苦しさとひたむきさが静かに伝わるのではなかろうか。最後の「無理な酒」には、胸の内のつらさをまぎらわせようとする心も感じられ、華やかな言葉の奥に、しんとした哀しみが漂う。短い中にも、忍ぶ恋の美しさと儚さがやさしく描かれているように思う。
[第6編23丁オ]