歌詞の紹介
《水さし》
《水さし》六下り
作詞・作曲年/大正八(1919)年 四代目哥澤芝金作曲
〽水指の 二言三言合 言ひつのり合 茶杓にあらぬ 癇癪の合 わけ白玉の 投げ入れに合 思わせふりな 春雨に 茶巾捌きの合 濡れ衣を合 口舌もいつか合 墨手前合 主を囲ひの 四畳半 嬉しい仲じゃないかいな
[哥澤音譜 第11編12丁ウ]
喧嘩も含めて一つの仲。「水指」や「茶杓」「茶巾さばき」「墨手前」など、茶の湯の道具立てと所作をちりばめながら、男女の仲の機微を描く。茶席の静けさに見せかけて、実は言葉の駆け引きとやきもちが渦を巻いているのか?想像が膨らみます。
最終的には、主(ぬし)を囲む四畳半という近い距離感のなかで、口舌さえもいつか収まり、結局は「嬉しい仲じゃないかいな」としまる。